科学技術振興機構(JST)主催の新技術説明会(分野;ライフサイエンス)にて,下記の通り,本学生物資源科学部の森永 康教授がプレゼンテーションを行います。
ご相談のある方,また共同研究・技術移転に関心のある方は,是非ご参加ください。

 

開催日 2012年2月9日(木) 10:00-16:40 (IT,ものづくり,環境)
2012年2月10日(金) 10:00-16:40 (ライフサイエンス)
開催会場 JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷) 地図
主催 独立行政法人 科学技術振興機構
主催者 Web http://jstshingi.jp/a-step/2011/

 

日本大学の発表

2012年2月10日(金)
14:20~14:40
二菌種複合バイオフィルムを利用したエタノール発酵法
生物資源科学部 教授 森永 康
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~shokubi/
【新技術の概要】
乳酸菌と酵母が形成する複合バイオフィルムを固定化菌体とするリアクターをもちいて半連続および連続エタノール発酵を検討した結果,発酵菌体の保持能と雑菌の排除能に優れ,長期連続運転に適している可能性が示唆された。
【従来技術・競合技術との比較】
従来のエタノール連続発酵は酵母菌体の分離回収が必要で,雑菌汚染で不安定化。本法は乳酸菌と共培養するだけで酵母を自動固定化でき,菌体の分離回収が不要。共存乳酸菌の作用で雑菌排除可能で半連続・連続発酵に適する。
【新技術の特徴】
・酵母・乳酸菌共存⇒単独微生物ではできない有用物質の生産
・菌体自動固定化⇒発酵や水浄化などの連続微生物処理
・雑菌に強いシステム⇒無殺菌・低殺菌発酵,メンテナンスフリー生産
【想定される用途】
・バイオエタノールの連続発酵
・酒類等の連続発酵
・アルコール以外の有用物質の生産
【想定される技術移転】
菌体自動固定化能と雑菌排除能をもち菌体回収工程不要で殺菌用熱エネルギーを削減可能なため,酵母利用発酵全般(例:バイオエタノールやアルコール飲料等の生産,有用物質生産プロセス)の省エネ・効率化に貢献する。省投資・省エネ・小型分散システムとして,農林業と連動した地域バイオマス燃料生産等への展開も想定。
【J-STORE掲載特許情報】
・METHOD FOR PRODUCTION OF BIOFILM
WO 2009/017124
【関連情報】
・共同研究希望
・バイオフィルムを固定化したセルロースビーズの展示有り
・外国出願特許あり