基本理念・ポリシー

日本大学研究成果有体物(マテリアル)の取扱いに関する方針

研究開発成果として得られた研究成果有体物(以下マテリアルという)及び他の機関から提供を受けるマテリアルについて,適正な管理を行うとともに,知的財産の研究における有効利用を促進するために,日本大学(以下本大学という)は,次の方針を定める。

 

定義
マテリアルとは,研究の結果として得られたもののうち,学術的価値又は財産的価値のあるものであって,次のいずれかに該当するものをいう。ただし,論文,講演その他著作物等に関するものは除く。

1. 研究開発成果として最終的に得られたもの
2. 研究開発の中間過程で創作又は取得されたもの
3. 研究開発成果を得る際に派生して創作又は取得されたもの
4. 1.から3.について記録・記載した電子記録媒体又は紙記録媒体

 

マテリアルの帰属
教職員等によって本大学において職務上得られたマテリアルは本大学の帰属とする。他の機関から提供を受けたマテリアルの所有権は,協議して契約において定める。

 

秘密保持
教職員等は,本大学に帰属するマテリアルについて既に公表されたもの,公表することが認められたもの及び秘密保持契約等の締結により開示することが認められたものを除き,他にこれを開示又は提供してはならない。

 

マテリアルの管理
マテリアルを取り扱う教職員等は,マテリアルを善良な管理者の注意義務を持って適切かつ厳重に管理しなければならない。

 

マテリアルの提供及び受領
教職員等は,マテリアルを他の機関に提供する場合及び他の機関より受領する場合には,契約を締結する。マテリアルの提供及び受領に必要な業務は,当該マテリアルを作成,保管,管理している研究室及び当該部署が担当する。

契約書には,マテリアルの使用目的,マテリアルの数量,マテリアルの第三者への流用禁止,マテリアルを使用した研究成果の取扱,有償か無償等を条文に記載し,必要があればマテリアルの安全性,取扱方法,容器,緊急時の対応策等を記載することが望まれる。また,秘密保持と成果の取扱について,不利益が発生しないか検討すべきである。特に海外の機関から提供を受ける場合は慎重な対応が必要である。

 

教職員等の異動に伴う取扱い
教職員等が,異動等に伴い本大学に帰属するマテリアルを持ち出すときは,所属長の了解を得るものとする。また,当該マテリアルは本大学の帰属とする。

 

 

以 上