【ご挨拶】

首都圏で農学系学部を有する私立五大学(玉川・東海・明治・東京農業・日本)は,産学官連携によるアグリビジネス創出を目指して,2005年度より毎年「アグリビジネスフォーラム」を開催して参りました。

 

第9回目になる今回も,より多くの取り組みをご覧いただけるように,『アグリビジネス創出フェア2013』に共同出展という形で開催いたします。

 

食と農を取り巻く諸事情が,多様に変化する中で,『農学』の重要性が改めて見直されています。五大学が農学という共通の土台の上で,将来を見据えて連携し,どのような取り組みを行っているかについて,各大学の研究成果の発表・展示を通してご紹介いたします。

 

新たなシーズの発見,情報交換,交流の場として,お気軽にご来場いただきますよう,ご案内申し上げます。

 

開催日 2013年10月23日(水)-25日(金)
開催場所 東京ビッグサイト東6ホール アクセス
第9回アグリビジネスフォーラム主催 logo 玉川大学(幹事校) ,東海大学,明治大学,東京農業大学,日本大学
アグリビジネス創出フェア2012主催 logo 農林水産省

 

5私大共通ブース 5私大共通ブース

未来の食と農を支える首都圏農学系私立五大学

5私大共通ブース

(小間番号:生507)

 
玉川大学

玉川大学(幹事校)

(小間番号:生506)

〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1

学術研究所知的財産本部

TEL:042-739-8054 FAX:042-739-8663

東海大学

東海大学

(小間番号:生508)

〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1   

産官学連携センター 技術移転課   

TEL:0463-59-4364 FAX:0463-58-1812

明治大学

明治大学

(小間番号:生606)

〒214-8571 神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1   

研究推進部生田研究知財事務室   

TEL:044-934-7637 FAX:044-934-7917

東京農業大学

東京農業大学

(小間番号:生608)

〒156-8502 東京都世田谷区桜丘1-1-1   

総合研究所   

TEL:03-5477-2532 FAX:03-5477-2634

日本大学

日本大学

(小間番号:生607)

〒102-8275 東京都千代田区九段南4-8-24   

研究推進部知財課   

TEL:03-5275-8139 FAX:035275-8328

 

研究・技術プレゼンテーション

日時 10月24日(木) 14:30-16:50
会場 プレゼンルームC
14:30-14:50

未来の食と農を支える首都圏農学系私立五大学

玉川大学 学術研究所 所長 今村 順

 

明治大学・東京農業大学・日本大学・玉川大学・東海大学は,首都圏で農学系の学部を有する私立大学として,農学に関する研究・教育を始め,その成果を社会に還元するために活動をしています。2005年から「アグリビジネスフォーラム」を開催し,各大学の特色ある研究成果をご紹介して参りました。  

第9回目の今年度は,「未来の食と農を支える」というテーマでの各大学の産学連携や特色ある研究成果をご紹介させていただきます。

14:50-15:10

地下海水を利用した都市近郊での陸上養殖

東海大学 海洋学部水産学科 生物生産学専攻 教授 秋山 信彦

 

海面を利用した小割養殖は,生産量が多い一方で,天候による作業の制約や,漁業権によつて一般企業が参入しにくい養殖方法です。一方,陸上養殖の場合には,天候や漁業権の問題は解決できますが,冬季や夏季の水温変化が大きく,飼育可能な魚種が限定されます。そのような中,地下海水は年間を通じて温度が一定で,無酸素のために一般細菌が皆無です。そこで,本講演では,この地下海水を利用した陸上養殖について紹介します。

15:20-15:40

ヤムイモの滋養強壮を科学する

東京農業大学 国際食料情報学部 国際農業開発学科 教授 志和地 弘信

 

ヤムイモはヤマノイモ科の食用種の総称であり,日本のナガイモやジネンジョもヤムイモの一種であります。また,ヤムイモは古来より滋養強壮によい作物といわれています。  

世界のヤムイモの生産量は約5000万トンあり,様々な種,品種がありますが,滋養強壮(機能性)についてはほとんど知られていません。  

少しずつ明らかになった,ヤムイモのパワーを報告します。

15:40-16:00

有機物分解バイオを用いた微生物燃料電池に関する研究

日本大学 生物資源科学部 生物環境工学科 准教授 内ヶ崎 万蔵

 

次世代型バイオエネルギー回収プロセスとして期待される微生物燃料電池(MicrobiaI Fuel Cell,MFC)は,バイオマスのエネルギーを生物化学的変換により直接電気エネルギーとして回収するバイオリアクターです。微生物燃料電池には,高いエネルギー回収率,常温運転が可能で,生成されるガスが二酸化炭素であるといつたメリットがあります。食晶廃棄物の中には有機物など,現在の技術では利用が難しいエネルギー源が多量に眠っています。  

本研究では,有機物分解共生細菌を用いた微生物燃料電池の発電効率試験を行いました。

16:00-16:20

ICT養液土耕栽培支援システム「ZeRo.agri」

明治大学 農場 特任教授 小沢 聖

 

日本の農業における,後継者が少ない,規模拡大が進まない等の問題の原因のひとつは,栽培管理を経験と勘に頼り,数値化を追求してこなかったことにあります。  

そこで,数値管理の導入が比較的容易なハウスの養液土耕栽培をターゲットにして,ICTを利用した養液土耕栽培支援システム「ZeRo.agri」を産学共同で開発しました。  

本プレゼンテーションでは,「ZeRo.agri」の制御回ジック,特長,今後の展望等をご紹介します。

16:20-16:40

微生物遺伝資源の利用,その実例と成果

玉川大学 大学院 農学研究科 教授 奥田 徴

 

我々と(株)ハイフアジェネシスは,遺伝資源として菌類を収集・利用しています。現在,菌株22,000株,培養抽出物41,000に達し,バイオ産業に貢献しつつあります。  

医薬候補物質:神奈川県委託事業を行い,新規抗がん剤を発見,本年度経産省グローバル技術連携支援事業にトップ採択,現在開発研究に着手。化成品生産プロセス改良:経産省委託事業で,微生物を用いた酒石酸製造法を改良,現在実施企業を模索。刈草処理:横浜市委託事業で,新規リグニン分解菌特許を申請,某企業と,ゴルフ場芝草処理のフィールド試験中。