イノベーション・ジャパン2015
~大学見本市&ビジネスマッチング~
開催日:2015年8月27日(木)-28日(金)

 

NUBICは,本年も参加いたします。展示特許,および各種ご相談に応じます。

 

開催日時 2015年8月27日(木)~28日(金)
開催会場 東京ビッグサイト(東京国際展示場) 西展示棟 西1ホール
主催 科学技術振興機構,新エネルギー・産業技術総合開発機構
共催 文部科学省,経済産業省
主催者Web http://www.ij2015.com/

 

日本大学の展示シーズ
小間番号 発表概要
A-01 アクアガス加熱による高付加価値食品の提供
Development of the valueadd food with superheated steam and hot water spray (AquaGas system)
生産工学部 マネジメント工学科 教授 五十部 誠一郎
水を130℃以上で沸騰させ加熱室内にノズルから噴霧し,その際のノズル内圧と供給水量の制御により,115℃前後の過熱水蒸気と100℃の微細熱水滴の混合加熱媒体を発生するシステムを開発し,そのシステムを農産物の一次加工や加工食品の製造,さらに安全性の高い病院給食などへの応用を行っている。
なお,アクアガスは登録商標です。
現在は,農林水産省委託事業「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」において,東北地方の水産加工企業と連携して,高齢者も食べられる軟らかい魚介加工品の製品開発を行っている。
■展示の見どころ
新規の加熱システムによる食品の加工技術について様々なアプローチを紹介
■想定される活用例
・熱劣化の少ない農産物の表面殺菌処理
・効率的な解凍,調理技術
・安全で食べやすい高齢者食などの調理技術
L-18

発表
JP13B2
8月23日(金)
12:10-15:00
B会場
ベンゼン環構造を含まない新規有機蛍光物質
Transformation of ligninderived aromatics into nonaromatic polymeric substances with fluorescent activities (NAPSFA)
生物資源科学部 応用生物科学科 准教授 岩淵 範之
一般に有機蛍光物質には,蛍光を発するのに必要なπ電子共役系と分子構造の強固さを保つためにベンゼン環構造が含まれている場合が多い。これまでの研究で,われわれは,ベンゼン環構造が含まれていないにも係らず,蛍光を発する有機蛍光物質がリグニン由来の低分子芳香族化合物からバイオプロセスにより生産されることを見出した。また,その後の研究により,その製造工程を簡略化した。
本有機蛍光物質は,分析化学・構造化学的に現段階では説明のつかない希少な特徴を有していることから,新規用途への応用が期待される。本出展では,リグニン由来の低分子芳香族化合物から生産されたベンゼン環構造を含まない新規有機蛍光物質に関する情報を提供する。
■展示の見どころ
本展示では,ベンゼン環構造を含まない蛍光物質の溶液,結晶化物,実際の蛍光を発する様子,および生産微生物等を展示する。
■想定される活用例
新規蛍光素材・塗料,研究用試薬,臨床用試薬,有機EL,化粧品,その他の蛍光物質の新たな用途など。
L-19 腸内環境を制御した動物モデルによる免疫系機能性食品の機能性解析
Functional analysis of the immune system of the functional foods by the animal model that controlled intestinall environment
生物資源科学部 食品生命学科 教授 細野 朗
生体で最大の免疫系組織である腸管には膨大な数と種類の腸内細菌が共生し,この腸内細菌が宿主の消化吸収はもちろんのこと,免疫系に対しても大きな影響を及ぼしている。さらに,腸内に共生する細菌成分や細菌が産生する代謝産物が免疫系細胞に対して直接作用して,様々な免疫応答を修飾していることが明らかになりつつある。我々は,腸内細菌環境を制御できる(無菌マウスを含む)ノトバイオートマウスを用いて大腸および小腸の免疫機能性解明をめざしてきた。
この技術は,感染防御・アレルギーなどの炎症性疾患,および生活習慣病につながる免疫系細胞応答の機能性解析に極めて高い有効性が期待される。
■展示の見どころ
・腸内細菌叢を制御してその生理作用について動物個体モデルで評価できること
・これまで不明であった大腸部位に存在する免疫系細胞応答について,食品成分や腸内細菌による影響を解析するツールを有すること
■想定される活用例
・感染症およびアレルギー性疾患の予防に役立つ機能性食品成分の評価
・消化管を介した炎症性疾患の発症メカニズムの解明への応用
L-20 遺伝子検出に応用可能な環境感応型蛍光核酸
Design of Environmentally Sensitive Fluorescent (ESF) purine nucleosides for DNA detection
工学部 生命応用化学科 准教授 齋藤 義雄
新規骨格を有するヌクレオシド誘導体を合成し,これらを含む新規蛍光DNAプローブを開発した。本発明は,新規ヌクレオシド誘導体に関するものであり,それをアミダイト化した誘導体は「DNA合成試薬」としての需要が見込まれる。また,今回発明したヌクレオシド誘導体の応用例の一つとして,エチニルナフタレン誘導体を導入した蛍光ヌクレオシドも開発している。さらに,これらを含む新規蛍光DNAプローブの開発にも成功している。
この蛍光DNAプローブを標的とするDNAとハイブリダイズさせて用いることで,プローブ中の蛍光ヌクレオシドの対面塩基がフルマッチの場合のみ蛍光発光波長を変化させて光らせることが出来る。それにより見分けたい場所の一塩基の種類を,蛍光発光色の違いで識別することができる。
■展示の見どころ
周辺の環境の違いにより,化合物の発光色が大きく変化する点。また,その性質を利用して,DNA中の一塩基の違いを識別できるところ。
■想定される活用例
・DNA合成試薬
・遺伝子検出試薬
Z-09 アスファルト混合物を素材状態に分別して復元するリサイクル技術
The recycling technology of pavement waste to be restored to the material state by sorting the asphalt mixture.
生産工学部 土木工学科 専任講師 加納 陽輔
本技術は,アスファルト舗装発生材を熱水中(70℃~100℃程度)で加熱攪拌し,これを解砕・分級すると同時に,骨材をアスファルトと分離して回収する再材料化技術である。この技術は,加熱に伴うアスファルトの低粘度化と,付着面への水の浸入によるアスファルトのはく離,骨材同士の擦り合わせによる解砕・研磨を原理として,これらを複合的に応用したことによる。
本技術によって,機械破砕や加圧熱水による従来技術に比べ,少ないエネルギーで骨材を舗装発生材から素材状態で回収し,これらを持続的に循環利用することが可能となる。
■展示の見どころ
新規の素材状態にある骨材(粗骨材,細骨材)とアスファルト,舗装廃材として発生したアスファルト混合物,本技術によって分別・回収した骨材とアスファルトを並べて,眺めて,触れて,比較します。
■想定される活用例
・舗装廃材のリサイクル技術
・分別・回収した素材の多用途への利用
・分別・回収した素材の持続的な利用

 

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