首都圏で農学系学部を有する私立五大学(明治・東京農業・日本・玉川・東海)は,産学官連携によるアグリビジネス創出を目指して,2005年度より毎年「アグリビジネスフォーラム」を開催して参りました。
第11回目となる今年も,「アグリビジネス創出フェア2015」に五大学で共同出展し,より多くの方々に,各大学の農学研究成果をご覧いただきたいと考えております。
「食と農」に対する多方面からの関心が高まっており,大学に対しても地域との連携を通した研究成果の還元や,地域活性化への貢献が求められていることから,我々は今回のキーワードを「地域」としました。研究成果の紹介と共にセミナーを開催し,今,大学が地域とどのように関わりを持ち,食や農業についてどのような取り組みを行っているかをご紹介したいと思います。
新たなシーズの発見,情報交換,交流の場として,お気軽にご来場いただきますようご案内申し上げます。
開催概要 | ||
---|---|---|
開催日時 | 2015年11月18日(水)〜11月20日(金) 10:00~17:00 | |
開催場所 | 東京ビッグサイト 東6ホール 地図 | |
主催 | 農林水産省 | |
協賛等 | 内閣府/文部科学省/経済産業省/特許庁/他省略 | |
主催者Web | ||
共同出展 パンフレット |
第11回アグリビジネスフォーラム 未来の食と農を支える首都圏農学系私立五大学 |
|
地14 |
明治大学 (幹事校) | |
地13 |
東京農業大学 | |
地12 |
日本大学 | |
地11 |
玉川大学 | |
地15 |
東海大学 | |
地16 |
アグリビジネスフォーラムブース |
アグリビジネスフォーラム プレゼンテーション (セミナールームC) 11月18日(水) 14:00〜16:00 |
---|
ヤーコンを素材とした阿蘇地域連携によるブランドの創造 東海大学 農学部 応用植物科学科 准教授 松田 靖 ヤーコンは,フラクトオリゴ糖を蓄積し,ポリフェノールを高濃度に含有することから,機能性食材として近年注目を集めている。東海大学では阿蘇地域でヤーコンの試験栽培を行い,生産農家とともに栽培法の比較・育種を行いながら機能性成分の分析や,大学で確立したレシピを用いてシロップを地元企業にて製造している。このように,ヤーコンの栽培から加工までを一貫して行い,地域連携によるブランドの創造を目指している。 |
ミツバチとお花畑で農地を守る 玉川大学 学術研究所 ミツバチ科学研究センター 教授 中村 純 ミツバチは巣の周囲2kmの範囲の花から花粉と花蜜を集めて利用します.昨今の世界的なミツバチの不調は,その花が減ったことが最大の原因です.したがって,耕作放棄地をお花畑化して,ミツバチに資源を提供することは,養蜂産業にとっては有益です.しかし,それにとどまらず,景観美化,鳥獣害の軽減,農地の原野化の進行抑制,あるいはマメ科植物であれば再生農地作りなど,地域の農業振興への貢献も期待されます. |
早採りコンブやニジマス等地域素材を利用した新規食品開発 日本大学 生物資源科学部 食品生命学科 陶 慧 日本大学生物資源科学部では,食品イノベーションに関するプロジェクトとして,研究室や学科の枠を越えて,研究者各自が保有する各種技術やシーズを用いて食品加工や製造技術,未利用資源の有効利用や新規資源の発掘,さらに食の安全性や機能性に関する研究を行っている。また,産学連携や人材育成にも力を注ぎ,教育や社会貢献も含めた活動を展開している。今回は (1)水産物の高度有効利用, (2)新規農産物や地域特産物の加工技術, (3)機能性を付与した新食品の創製, などを紹介し,素材開発から新規製品までの流れを紹介する。 |
大学連携と地域づくり 東京農業大学 地域環境科学部 教授 宮林茂幸 ①地域資源の有効活用:地域の「技」と「知恵」について②住民講師による地域で行っている体験学習のカリキュラム ③都市と農山村地域が行っている交流事業の内容(両者によるふるさとづくり) ④地域資源管理システムのあり方⑤地域創生の方向と地域づくりの進め方など |
都市近郊型農業としての植物工場研究 明治大学 植物工場基盤技術研究センター 池浦 博美 池田 敬 植物工場を事業化する際,事業者が苦労する事項の一つに「生産物の栽培に関するノウハウがない」ことが挙げられます。明治大学ではこれまで数社と契約を結び,栽培ノウハウの提供を行うと同時に,事業者が求める生産物の形に近づけるよう共同で開発を行っており,新たな連携も歓迎いたします。 |
日本大学ブース | |
---|---|
小間番号 地12 | 日本大学における地域との連携による新規食品開発の実績と,今後の地域連携を目指した以下の研究シーズについて,御紹介いたします。 |