【講師紹介】
1966年東京大学農学部農芸化学科卒業、68年同大学大学院農学系研究科修士課程修了、73年農学博士。
76年東京大学農学部助教授、89年同大学農学部農芸化学科教授、03年同大学名誉教授、03年日本大学生物資源科学部教授、現在に至る。
専門は食品の抗感染、抗アレルギー作用に関する研究、腸内細菌、腸管免疫に関する研究。
現在、日本食品免疫学会会長、(財)ビフィズス菌センター理事長、(財)農芸化学研究奨励会理事長、(財)糧食研究会会長、NPO法人国際生命科学研究機構副理事長など、精力的に活動をしている。
主な著書は、『免疫と腸内細菌』(平凡社)、『賢い食物は免疫力をあげる』(講談社)、『食品の科学』(東京化学同人)など。
【講演概要】
機能性食品に関する研究は、最近に到り大きな進展を迎えつつある。特に免疫系に作用する食品群については、その作用機構が明らかになり、さらにヒトの遺伝的形質と食品の成分の有効性との関係がいわゆるゲノミクス、プロテオミクス、メタボロミクス解析により明らかになりつつあり、その疾病予防への期待が高まりつつある。
その現状と将来の展望について述べる。 |